気が向くと行うエンブレムのモデリング

3Dプリンターでパーツが気軽に作れるようになってからというもの、こう作ったら素人なりにおもしろい物が出来そうだと思った時に、3Dソフトでモデリングを行い、3Dプリント屋さんに試作をお願いして実際に作ってみる事がたまにあります。
今回のクォーターエンブレムも、本体と黒く塗る部分を分離して作り、本体部分だけ樹脂メッキして組み合わせたら、そこそこ見栄えのするものが出来そうだと思い作ってみたものです。

 

 

実際に3Dプリントしてみた実物。
本物のエンブレムは黒い部分にミミズ模様のような線が無数入るデザインになっています。今回はいろいろ試してみたのですが、モデリングでそれを表現するのは難しく、結局つるっとした感じでモデリングする事で妥協してしまいました。出来るかわかりませんが、そのうち黒い部分にミミズ模様を付ける事ができれば良いかと思っています。

 

 

本体部分と黒い部分の2ピースで設計しています。
はめ込む黒い部分のZ文字の切り込みのすき間を調整して設計したのに、実際にプリントして合わせてみると、きつくてうまく入りません。ピッタリ合わせるのに少々時間が掛かりました。
2ピースに分ける必要性は、以前レジンでオリジナルを「型どり複製」した際に、黒い部分のミミズ模様は樹脂メッキした上に黒を被せると潰れてしまう感じで、黒い部分は樹脂メッキをかけず塗装のみにした方が良いという事がわかっていたからです。




昔行った、型どり複製したエンブレムに樹脂メッキをした状態のもの。ここまではミミズ模様もうまく出ています。
このエンブレムに黒を入れると下の写真のように模様が潰れてしまうのです。もう一つ型取り方式には問題があって、裏側の取り付け面まで型取りができなかったため、裏面が変な仕上がりになってしまいました。結局これ以降、型取り方式の複製はやっていません。

 

 

樹脂メッキの上の黒塗装。
ミミズ模様が潰れてあまり良い出来とは言えません。
今回はこうならないように黒部分を分離して、本体(土台部分)のみ樹脂メッキ、そして内側は黒塗装だけ、でもZ部分のメッキは必要という事で2ピースのはめ込みにしてみたのです。

 

 

組み合わせ後の塗装済みイメージとしてはこんな感じです。画面上ではきれいに塗装できますが、実際にやるとかなり大変です。
今回、中の黒い部分はツルツルにしか出来なかったので、無理して2ピースに分ける必要もなかったのですが、今後のミミズ模様が再現できた時のために、分けたモデリングで作っておくことにします。

 

 

MFJという樹脂でプリントした試作エンブレム。
画面上ではうまく作れたと思ってプリントしています。でも実際にプリントしてみると立体感が無かったり、Zの文字部分の出来が納得できないものであったりして修正に難儀しました。
この写真のエンブレムで確認してみて気に入らなかった部分は、右側のエンブレムのZマーク部分です。Z文字の表面をエンブレムの面に合わせラウンド加工させるのを忘れました。作ってから欠点に気付くものです。

 

 

かなり良くなってきたエンブレム(右側)
いくつか作って(10枚くらい?)納得できる感じのものが出来たので、次は樹脂メッキ(蒸着メッキというもの)を業者さんにかけてもらわないといけません。
左は以前作った純正エンブレムの土台を使った、内部くり抜きエンブレムです。このくらいの雰囲気を持ったクォーターエンブレムに仕上げたいのですが、3Dプリンター製では少々難しいかもしれません。やはりミミズ模様を再現できないのは痛いですね・・・

 

 

ただこのエンブレムにも良いところがあります。クォーターエンブレムのボディ面は、取り付け面が平面では無いのでエンブレム裏面も微妙に波打っています。裏面をボディ面に合わせて手で削る事により、ボディ面にフィットするように加工出来ます。
さらにもうひとつ良い事があります。純正流用の「くり抜きエンブレム」は、中期エンブレムを流用するため、裏面の上下と、右左のどちらか片方に、計3か所の水抜き穴があります。今回のエンブレムはそれがありません。あと内部のZ文字部分にもメッキが掛かりますから、うまく完成すれば少々見た目も良くなると思われます。

 

3Dプリントの素材。
3Dプリントの材質も簡易なレジン(ツルツル素材)、非常に丈夫なMFJ(丈夫だがザラザラ)などの素材で作っていますので、それぞれ樹脂メッキを掛けるとどのような感じになるかも試すため、違う材質で同じデザインを複数でメッキ依頼しています。

 

 

これはツルツル素材のレジンです。これですと比較的安くプリントも可能ですので、普段使いエンブレムとして活躍してくれそうです。ただ熱には弱そうなので、車を灼熱の太陽の下にしばらく置かなければならない時など、変形しないか心配される素材でもあります。このあたりも装着して試してみないとわからない事ではあります。
裏面もボディにフィットするよう削って合わせていますし、表もクォーターエンブレムっぽく作っていますから、5m位離れて見ればミミズが無い事もあまり気にならない気もします。

 

 

せっかく樹脂メッキをするのですから、「クォーターエンブレム」だけではなんとなく勿体ないので、「NISSAN」と「432」も樹脂メッキを試してみる事にしました。
これらはリプロで出ていますから特に作る必要も無かったのですが、「432」はリプロとちょっと違う初期風の明るい赤を入れ仕上げてみたかったのです。
現在樹脂メッキ加工をお願いしているものの、お盆休みがあるので、全て仕上げる事ができるのはしばらく後になりそうです。果たして使えるものとして仕上がるかどうか、確かめるのが楽しみです。<2022年8月>

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