エンブレムを見ておく

フロント側
Zの純正エンブレムは製造後かなりの年数が経過しているため、傷んでいるものが多くなってきています。
エンブレムも純正新品や複製品があれば交換出きますから良いのですが、いまだに複製品すら無いものがあります。
ボンネットエンブレムについては純正とほぼ同じ複製品があるので助かります。

 

 

リヤ側
432エンブレムも純正に拘らなければ複製品がありますし、FAIRLADYZエンブレムも純正が入手できます。
問題は左側のNISSANエンブレムで、純正はかなり前に製造廃止になっていて複製品すらありません。金属(アンチモニー)で作られた純正品は水が溜まる構造のためか錆びてしまうものが多く、中古でも良いものがあまりありません。

 

 

リヤ右側は両方新しいものが揃うので大丈夫。

 


リヤ左に付くNISSAN エンブレム
現在装着のエンブレムもちょっと腐食が始まってしまっています。

 



もっと長く使っていたり、環境が悪かったりすると、金属製はこのような虫食い状態になってしまいます。
金属製の純正品が廃止になった後、樹脂製に切り替わり供給されたようですがそれも長くは無く、しばらくして製造廃止になってしまったようです。

 

 

樹脂製のNISSANエンブレム。
金属製と比べるとメッキ表面の肌の具合に違いがありますが、このくらい近くに寄らないとわかりません。
このエンブレムは残念ながら私の所有品ではないため装着はできないのですが、樹脂製のエンブレムならば腐食せずに長い事使えそうです。

 

 

側面のエンブレム 
初期のS30Zクォーターエ ンブレムも金属製ですので、腐食は避けられません。マメに磨いていても長期間使用していると少しずつ腐食が進んでしまいます。この純正品はかなり前に製造廃止になり現在まで複製品も出ていません。

 

 

 

側面のエンブレム(フェンダー)
ここはリヤのゲートと同じですから新品が入手できます。(厳密には違うかもしれませんがほぼ同じです)

 

 

 

クォーターエンブレムとして現在入手できるのは、クォーターピラーに換気孔が付く、1971年式以降ボディ用の金属製の純正品が入手できます。
初期エンブレムでひどい虫食い状態であれば、まだこちらを装着した方が良いかと思われますが、実際にこちらを付けてみると中央の隙間部分から中のボディ色が見えてしまいあまりよろしくありません。

 

 

 

さらにサイドにも水抜き穴があることによりスキマができてしまうので、初期の車両にこれを装着する場合には少々加工が必要になるかと思われます。

 

 

もしこれを装着するならば、このままでは隙間から後ろのボディ色が見えますので・・

 


 

少なくともこれを埋めて黒くする必要はありそうです。

 

 

裏側。3本のピンでボディに固定されます。初期のエンブレムは2本固定ですから、もしこれを装着しようとするなら爪を削らなくてはなりません。

 

 

こちらが初期エンブレムの裏側。2本のピンで固定されます。

 

 

初期ボディの穴。

外から見えるところはきれいなものを付けたいのですが、50年前の車でさらに最初の1~2年に発売された細かなパーツですからメーカーからの再生産は難しいでしょう。リプロに期待したいところです。<2020年10月>

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