ピニオンギヤとタイヤサイズ

初期型のPS30のミッションに入っているスピードメーターピニオンギヤです。ギヤの刻みが22枚というものが当初の設定。

「ピニオンギヤ」周辺をメンテナンスした際のメモ

 

 

ボディの形状が少し違いますが、現在日産から入手できるピニオンギヤです。使えるか試してみるために入手した刻み18枚のギヤです。
後にも記載していますが、この18枚のギヤではノーマルのPS30には合わないようです。よく調べず入手してしまいちょっと失敗でした。

 

 

パーツリストでは、9番をスピードメーターピニオンスリーブ、8番をスピードメーターピニオンと呼んでいるようですが、今回は8と9でわかり易く「ピニオンギヤ」と呼ぶことにします。

 

 

現在の車に入っていたギヤ軸部分を抜いてみました。この部分を正確に呼ぶとパーツリストの8の「スピードメーターピニオン」になります。
軸部分は2mmの細い固定のピンを抜くことにより本体から抜くことが出来ます。

 

 

ギヤを抜くためには2mmのピンポンチがあれば楽。

 

 

本体を固定しておき、このようにピン部分を叩いてピンを抜きます。2mmの太さの均等で少し長さのある棒で叩かないとピンは抜きずらいのです。
これが無くても工夫すれば抜けるとは思いますが、使ってみると確かに作業が楽でした。

 

 

こちらの白いギヤは19枚。この部分だけでもパーツとして入手することが出来ます。これもどんなものか入手したもので、結果としてPS30にはギヤ枚数が合わないようです。

 

 

この軸が入る部分を上から見ると若干偏心していることがわかります。写真ではわかりにくいかもしれませんが、軸が入る部分が右の図のような感じになっているのです。これにより歯車部分の大きさの違いをピニオンギヤ本体部分を回してセットすることにより吸収しているのでしょうか。
ギヤ部分を抜いたこの部分がパーツリストの「スピードメータースリーブ」となるようです。現在はこのスリーブだけの単品購入はできないと思います。

 

参考までに・・ピニオンギヤの偏心はプレートを差し込む位置(赤→)からすると反対側に出るように軸がズレています。青い歯車が写真の右側に微妙に偏っているのがわかります。

 

 

更に調べてみました。ギヤの枚数により偏心方向も逆になるようです。
左の青は18枚、右の紫は21枚ギヤです。ギヤの枚数が増えるとギヤの直径も変わります。(18枚:20mm 21枚:24.2mm)ミッション側のギヤにうまくかませるため軸を偏心させて、そして固定用プレートの位置を逆(180度逆)にしてギヤの当たりを調節しているという事なのでしょう。

 

 

18枚ギヤと21枚ギヤは本体の作りが違います。右の21枚は固定用プレートが入る部分にリブが入っているし、ギヤの軸を固定するピンも左の18枚は裏側、右の21枚は正面にピンが刺さります。

 

 

32702-58S18と32702-58S21
18枚ギヤは末尾18 21枚ギヤが21と品番はわかり易い。でもボディ構造はちょっと違います。

 

 

 

日産のピニオンギヤならS30系に使えるものが多いのかと思いこみ、適当に買ってみて失敗したのがこのタイプ。
左は上で紹介した18枚ギヤの本体直径28ミリタイプですが、右側のものは形が似ているのですが、本体直径30ミリというものでした。これではミッションの穴に入りません。
ピニオンギヤ・スリーブにも様々なタイプがあるようです。因みに太いタイプは「32702-F6120」で20枚ギヤです。

 

 

今一度確認。
PS30標準のピニオンギヤはプレートの溝の入る側の反対に軸が偏心しています。
という事は、今入手できる新品のピニオンギヤは他の車種用で、それをPS30(71Aミッション)に使う場合は、18枚用のスリーブに21枚や22枚のギヤを入れて使えば良いようです。もしくはスリーブの溝が入っている反対側に新たに溝を切れば使えそうです。
実際に交換して試していないのでわかりませんが、そうすることにより使えるものと思います。入れ替えれば使えそうだと分かったので、当初ミスかと思った18枚ギヤの購入も、どうやら無駄では無かったようです。

 

 

 

【タイヤとピニオンギヤの関係】
※下の表において、厳密には標準タイヤや標準ギヤで誤差ゼロという事は考えられないので、セッティングの目安という事で。

①タイヤサイズによるメーター表示速度の違い(ギヤ比等標準設定)
条件:標準設定タイヤ(6.95H-14:タイヤ径645.1mm)でメーター誤差0と仮定した場合

  タイヤ径 メーター表示速度
100km/h時の
実際の速度
メーター表示速度
40km/h時の
実際の速度
表示の差
(%)
6.95H-14 645.1mm 100km/h 40km/h --
175/80/R14 635.6mm 98.5km/h 39.4km/h ↓ 1.5%
185/70/R14 615mm 95.3km/h 38.1km/h ↓ 4.7%
185/60/R14 578mm 89.5km/h 35.8km/h ↓ 10.5%
195/70/R14 629mm 97.5km/h 39km/h ↓ 2.5%
195/60/R14 590mm 91.4km/h 36.6km/h ↓ 8.6%

タイヤ径が小さくなればスピードメーター表示速度より実速度が遅くなります。

 


②ピニオンギヤ枚数によるメーター表示速度の違い(ギヤ比等標準設定)
条件:標準設定タイヤ(6.95H-14)でメーター誤差0と仮定

ピニオンギヤの枚数 実速度100km/hの
メーター表示速度
実速度40km/hの
メーター表示速度
表示の差(%)
22 100km/h 40km/h --
21 105km/h 42km/h ↑ 5%
20 109km/h 44km/h ↑ 9%
19 114km/h 45km/h ↑ 14%
18 118km/h 47km/h ↑ 18%

ピニオンギヤの枚数が少なくなると、実際の速度より速く表示されます。
先の青いギヤの18枚や、白いギヤの19枚ではメーター表示にかなりの誤差が出てしまうようです。PS30の場合、22~20枚が使える範囲かと思います。

 

 

二つのデータ(タイヤサイズ・ピニオンギヤの枚数)を見比べるとタイヤを換えたことによって生ずるPS30車のメーター補正の目安になりそうです。
仮に私の装着しそうなタイヤサイズ(185/70R14)ですとピニオンギヤを21枚に変えると良さそう・・。
(195/70R14)装着でギヤ21枚に変更すると実速度より遅くメーター表示されるのでピニオンギヤの交換はやらない方が良い・・とか。

スピードメーターのピニオンギヤ へ

データのメモ メニューへ