432エンブレムの種類

サイドのエンブレムに汚れが目立つので、外して掃除とエンブレムの確認をしてみようと思います。白っぽく汚れているように見えるものは実はワックスで、エンブレムの溝に入り込んで全体的に汚れているように見えるのです。
こういった時しかできませんので、エンブレム自体の年代もチェックしてメモをしておく事にします。

車体から外して汚れを落とした432エンブレム。
432エンブレムは大きく分けると金属製(アンチモニー)と樹脂製に分けられます。今回外したエンブレムは、フェンダーには金属製、リヤハッチには樹脂製がついていました。
ワックスや汚れを落としてきれいしてみると、リヤの樹脂製は状態が良かったのですが、フェンダー用の金属製は傷もありますし内部の赤が落ちてしまって、再度装着するには少々手直しが必要な状態でした。エンブレム自体の状態は悪くないので、ベースの黒部分と中の赤をタッチアップしてあげれば、装着できる程度までは復活できそうです。

付いていた3枚の裏。
裏を見ると樹脂と金属の違いが良くわかります。フェンダーの2枚(金属)とリヤハッチ(樹脂)に付いていたものは全く違います。
リヤハッチ用の状態が良かったのは、当初から付いていた金属製が傷んでしまい、樹脂へ交換していたからでしょう。リヤハッチは角度が無い分、エンブレムの溝に水が残り腐食しやすいところです。

樹脂製と金属製のサンプル写真。
樹脂製は金属製が廃止になってからパーツとして供給されたものですが、金属製と樹脂製ではこのように赤の色合いが若干違うので表から判別ができます。金属製(写真下)は明るめの赤が使われています。
ただこれも色がきれいな状態ならば判別も可能でしょうが、今回のように汚れてしまったり退色してしまうと赤での判別は難しいでしょう。

確実なのは外して見る事なのですが、手に持って比べてみると重さが倍ほど違う※事や、裏の作りが全く違う事が確認できて面白いです。
樹脂には部品番号が刻まれ、金属には「432」の「3」の裏に住友金属のマークが入ります。(※樹脂10グラム・金属22グラム)

住友金属のマーク。

金属製と樹脂製の違いだけでなく、金属製にも更に種類があります。上の写真は最初期の金属製のもの。

こちらは今の車両に付いていた金属製のもの。
初期車両でも1970年後期製造だと既に肉抜きが加わったエンブレムが装着されていた事がわかりました。
更に細かな違いを見ていきます。


正面からの違いは「赤」の色程度の違いしか無い432エンブレムですが、横から比較すると違いがよくわかります。

途中からエンブレムを作る型をしっかり仕上げたのだと思います。金属製で丸く肉抜きがされたタイプと樹脂のものは角のラインがきっちり出ています。
とてもきれいな台形ラインで仕上がっています。(これは樹脂製)

最初期の金属製は台形ラインが場所によって違っています。
でもこのように細かな部分ですから、気にしてよく見ないとわからない部分です。最初期の車両に(おそらく200個から300個程度)装着されたと思われるレアパーツですが、一般的には表から見てもそんなに変わらないエンブレムなので、これが理解できる仲間が集まり、お茶会や飲み会でしか盛り上がらない細かなネタかもしれません。
以上、純正432エンブレムの種類としては私が確認したレベルではこのように3種類あるという事にしておきます。(他にもあるのかもしれません)

この432エンブレムも現在は日産から購入出来なくなってしまいました。私も購入が出来なくなったと知った数年前にはシリコンで型取りし、レジン樹脂で複製を行ったり、パソコンでデータを作り3Dプリンターでプリントしたりと試しています。

3Dプリンターでの樹脂エンブレム。
3Dプリントのナイロンプリントだと、頑張って色を塗って仕上げても、この様にザラザラした感じになってしまいます。
樹脂を変えてプリントすればキレイにできますが、今では432エンブレムもこうした手間をかけずとも、良いリプロ品が購入できるようになっています。
仕上がりは良いようですから、日産純正では無い事さえ気にしなければ問題ないでしょう。

今回外した純正エンブレムの補修は後日行うつもりですが、それまではこれまでいくつか作った先の複製エンブレムに頑張ってもらうつもりです。
これは3Dプリンターで作成したものですが、赤をもっと明るくすれば良かったと後から思いました。

反対側はレジン複製を付けました。この赤はオリジナル金属製の赤に近い赤です。

後日追加。
上で装着したエンブレムはメッキ部分をシールで再現していたので、劣化で剥がれてくるようになってしまいました。
そこで2022年、3Dプリンター+樹脂メッキで作ったエンブレムに色を入れて使っています。
