昭和のヨコハマホイールの装着

ヨコハマのアルメックスという昭和の時代のアルミホイールを普段使うために入手しました。
「5.5J・R14 オフセット+14、P.C.D・114.3」というサイズは、今の時代あまり使用されないホイールだからなのでしょうか、いかにも昭和っぽいデザインという事もあるのでしょう、オークションで比較的安価に入手することができました。初めから5.5Jサイズで探していた私には有難い事です。

 

純正マグ。
純正装着のこちらのホイールサイズは、「5.5J・R14 オフセット+15、P.C.D・114.3」です。今回のものとはオフセットが1ミリ違うだけでほぼ同じサイズです。
今回別のホイールを購入した理由は、近所のアライメントを計測してくれる自動車やさんにこのホイールで行ったところ、ナットが一般的で無い事と純正のホイールに万一傷を付けてしまうと嫌だからとあまり乗り気でありませんでした。
ホイールを別のものに変えてからなら大丈夫とのことで、何か良いものがないか探してみたのです。

 

 

まずは昭和のいろいろなメーカーのホイール写真を写真合成で車体にはめ込み装着後のイメージ画像を作ってみました。
これで大体のイメージをつかんでおいてホイール探しをしたのですが、ワタナベ8スポークは前に着けた事があり除外。ちょっと気になったのがヨコハマとブリヂストンのホイールでした。二つのメーカーのホイールを調べてみると、当時は多くの種類が販売されていたようで、純正マグに近い(クロモドラ風)ものも販売されていた事を今更ながら知りました。純正マグの製造元である神戸製鋼製で、かなり似たデザインのものがありましたが他からも出ていたのですね。

 

合成写真をもう少し追加します。こちらのエンケイのディッシュも良い感じです。

 

 

数も少ないのでサイズがピッタリのものはなかなか見つからないでしょうけれども、こちらの輸入ホイールも良い感じ。
純正マグと雰囲気が似ています。

 

結局昭和っぽさを感じ、著しい腐食や変形が無く、比較的安価なホイールという条件に合ったこちらを入手することにしました。タイヤは「175/80R14」の新車装着時に近いタイヤを組み合わせ、当時の乗り味や雰囲気を試してみようと思っています。
細かく言うと新車時は、「6.95H-14」タイヤを装着していたので、現代風に訳すと「176/82-R14」になり、今の「175/80-R14」とは微妙に違います。私がまだ若いころ、扁平率82%というタイヤを装着した車が結構あって「ハチニ―タイヤ」と言っていたのを思い出しました。
今回のタイヤはそれに近いので、ほぼ新車時の雰囲気となるかと思っています。



ホイール裏側。
オークション時の説明では、傷や汚れ、腐食は多少あるものの、変形は無いという事で購入したのですが、届いたものを確認してみると、想像していた状態よりもずっと良いもので安心しました。普段使い用のホイールですから、多少の傷は気にせず、これを自分で出来るところまで磨いてから使う事にします。

 

ピカールやペーパーやすりを使い磨いたところ、かなり奇麗になりました。

 

でもちょっと困ってしまったのがこの部分です。最近のホイールばかり見ていて、当時の汎用ホイールについて勉強不足だった事もあり、取り付けナット部分が60度テーパーでは無い事に現物を見てから気付きました。
このホイールは純正マグと似た造りの平面座ナットで固定するようです。この時代の社外品のホイールはこのタイプが多かったのでしょうか。後からネットで売られている他のホイールを確認してみたところ、平面座ナット式が多いように見えました。これ用のナットを探さないといけません。

 

固定用ボルトが通る穴ですが、この通り直径17.8ミリ程度とやや細く、厚み(ボルトを通すトンネル部=シャンク部)も23~24ミリ位あるのです。
ナットの形状的には純正マグ用ナットと同じですから、もしかして使えるのでは?とも思って入れてみたのですが甘かったです。マグ用(直径19ミリ位))では微妙に径が太く入りません。
当時の市販ホイールを使う場合はこの部分に注意が必要ということがわかりました。

 

 

ハブ径については、あまりに小さいとS30用には使う事が出来ないのは承知していたので、この部分は注意して見ていたのですが、ナットの形状が平面座ナットだったのは全くのノーマークで勉強不足でした。

 

 

他にもナットは今の純正品も試しています。日産純正平面座ナット(40224-JK00A)が使えるのではないかと1個だけ入手してみたのですが、これがマグ用より更に太く(直径20ミリ位)使えないことがわかりました。仮に径が合っていても、この純正ナットでは奥行き(シャンク部長さ)が足りないかもしれません。

 

 

その後もいろいろとネットで探してみたところ、使えそうなナットを発見しました。
全長41ミリ、M12のピッチ1.25、シャンク部直径が17.2ミリで、シャンク部長さは18ミリ(ワッシャーの厚みがあるので実際には15ミリ程度)あります。どうやら輸入品のようで、寸法はインチ基準で作られているようです。ちょっと残念なのは一つ上の純正ナットと比較してみるとわかるように、造りやメッキが少しだけ雑に見えるところでしょうか。でも純正ナットと比較しての話ですから、使用には問題は無いし何より寸法が合うものが見つかった事は良い事です。

 

ホイールの穴に合わせてみるとほぼピッタリのナット。ネジピッチもM12のピッチ1.25と日産のボルトに使えます。付属のワッシャーのサイズがまた良いのです。ホイールのワッシャーが入る溝は27.5mmで、このワッシャーは26.7~26.9mmです。
実はスピードスターホイール用ナットも候補の一つでしたが、この部分のワッシャーの外径が29~30ミリあるようで、このホイールの溝には加工しないと合わないことがわかり、輸入品のナット・ワッシャーセットを入手することとなりました。

 

 

ホイールにナットをセットして左右に振ってみると、微妙にガタつく感じがあるような、無いような?という感じです。60度テーパーナットはテーパー部で中心が出ますが、平面座ナットの社外品ホイールですと、ハブ径がピッタリ合っていないとセンターがズレる事もありそうです。

 

 

試しに車に装着してナットを締めこんでガタつき等を確認してみると、ホイールはしっかりと車体に固定されているようです。
でも着けてみたら、ナットの問題より面倒そうな問題があることがわかりました。ホイールを空転させるとホイールの内側に、ブレーキキャリパー?かどこかの部分に当たって、回転はするものの擦れる感じがあるのです。このままでは使えないので一旦ホイールを外しました。

 

暫定的に2.5ミリ厚のワッシャーをスペーサー代わりにボルトに入れ、ホイールを装着して回してみるとどこにも当たりません。
ホイールの内側の形状と取り付け面のオフセット具合の関係なのでしょうか。内側のどこかに少しだけ当たっているようです。ワッシャー1枚分、約2.5mm程度車体から離すと大丈夫なのですから、今回はホイールやキャリパーを加工するのはやめて、スペーサーで対処してみる事にします。

 

 

スペーサーを調達してきました。「KYO-EI」の「ホイールスペーサーP-003」 3ミリのスペーサーです。2ミリを入れたかったのですが、共栄産業さんには2ミリが無iいので3ミリをチョイスしました。実物を見るとホイールやナットの専門メーカーが作っただけあり、しっかりとした製品です。

 

 

スペーサーをホイールに当てがってみると、取り付け面に対し5ミリ位でしょうか?スペーサーの径が小さいようです。密着面積が小さくなってしまうのは気になるのですが、干渉する問題については、キャリパーに当たること無くタイヤは回転するので大丈夫のようです。
取り敢えずこれを装着して実際に走らせてみて、振動やボルトの緩みなどが発生しないか様子をみて、問題がなければこれを使ってみようと思っています。

 

 

他にもちょっと心配していたのがこのハブの寸法でした。日産はトヨタに比べ広いと聞いていてので、アルメックスホイールが入らないのではと心配していましたが、結果的にここについては大丈夫でした。

 

 

アルメックスの車体取り付け部側(ホイール裏面)のハブ開口部は80mmありました。
表側の開口部は70mmしかなかったのでちょっと心配していたのですが、取り付け部側がこのように広くなっているのでZの73ミリのハブサイズでも余裕で入ります。

 

でも平面座ナットで固定する場合、逆に広すぎてもセンターがズレるおそれがありますからそれはそれで困ります。
外径80mmで内径73mm 高さ13ミリのハブリング・アダプターがあればピッタリZの寸法に合うのですが、探してみてもそれはありませんでした。
外径80mmのホイールは今は一般的では無いのでしょう。仕方がないのでハブリング無しでつけてみようと思います。

 

バルブ部分。
このホイールに付いてきたものはこのように短く金属製のものです。
調べてみると「クランプインバルブ」と呼ばれる金属タイプのようで、よく見かけるゴム製の「スナップインバルブ」とは違うバルブです。ゴム式は少なくともタイヤ交換時には同時に交換する必要があるようですが、この金属製は耐用年数が長く頻繁に交換する必要は無いようです。

 

 

今回は年数も経過しているので新品があれば新しい「クランプインバルブ」を使って交換しておこうかと思い、外してサイズを測っておく事にしました。
細かく調べると、「クランプインバルブ」にも裏側でナットを固定する「内締めタイプ」と外側で固定する「外締めタイプ」がある事がわかりました。サイズや形を間違えないようにいつもの部品サイトで探してみると、サイズがピッタリのものはカタログに掲載されていません。仕方が無いのでこのサイズに近いものを入手することにしました。

 

バルブ部分のパッキンゴムを外した状態。穴の部分の直径が11ミリ程度。取り付け部の直径が18ミリという今は市販されていない凸型のパッキンになっています。

 

矢印のツバの部分が18mmあるのですが、現在ではこの形で購入できるものは16ミリが最大の大きさでした。試しに装着してみて駄目ならこれを再使用することになるかもしれません。
黒いゴムが凸型のパッキン。

 

 

新しいバルブが届いたので比較。
首先が長いのは、付いていたものがちょっと短く感じたので、この部分がちょっと長めのものを入手してみたからです。バルブの径は規格なので同じです。

 

 

パーツの構造で違う点は、従来のものはパッキンのゴムが1枚なのに対し、新しいものは外側と内側から挟むような2枚構造になっていました。

 

 

問題なのは台座の部分が従来のものは18ミリで、新しいものは16ミリという事です。
ここが同じならば新しいものでも問題なく使うことができそうですが、このバルブ部分の固定部は外から見えるところなので、固定部分に2mm分の溝が出来てしまう事は避けたいところです。やはり従来品の中身だけ(バルブコアと呼ぶ部分)交換するだけ方がよいのでしょうか。
この部分、後からタイヤやさんに行って聞いてみると、やはり18ミリタイプは業販品でも現在は無いようで、合うものを調達して着けてくれるとの返事をもらいました。多分この16ミリタイプを着けてくれるのだと思います。

 

 

ハブのキャップ部分。アルメックスロゴの付いた樹脂のキャップが付いています。

 

 

きちんと4っつ付いてきたのですが、ちょっと割れがあったりして補修しないと使えないものもあります。
これだけ大きいと3Dプリンターで複製してもかなりの料金になってしまうし、樹脂メッキまで掛けたら相当な金額になると思われるので中古良品を探す方が良さそうです。

 

 

ホイールの準備完了。
以前乗っていたS30初期車ではワタナベ8スポーク6JのオフセットB(確か)を使っていました。そのホイールですと装着するとどこにも干渉せずに、何の問題も無く車に着けることが出来たと記憶しています。ナットもワタナベ専用の刻印のあるものが、苦労することなくメーカーから入手できました。
今回は私の知識不足からホイールが簡単に装着できず、新たに学ぶ事がたくさん出てきました。それはそれで楽しいのですが、これからS30に今回と同じスペックのアルメックスホイールを装着しようと思う方は、同じことになると思いますので、準備を整えてから入手されると良いかと思います。

 


 

その後、装着してみました。

交換前の純正ホイール。

 

交換後のアルメックスホイール。見た目については好みの問題ですから好き嫌いがあるでしょう。試運転を行った時に感じたのは、懸念されたホイールのセンター出しの問題なのでしょうか、少しステアリングに振動が出てしまいました。

 

 

後日スペーサーを調整してみたり、ホイールを締め付ける時片寄らないよう注意して組付けたところ、振動はほぼ無くなりました。これ以上やろうとすると、スペーサーとハブリングを作らなければならないと思うのですが、とりあえず振動も収まりましたし、今回は普段履きのホイールですから、この程度でやめておくことにします。

 

 

外でホイールの感じを確かめながら撮影をしてきました。175/80R14タイヤは、こうして見るとかなり細く写ります。Zには太いタイヤを履く人が多いかと思いますが、中にはこういうZもあって良いのではと思っています。<2021年3月>