ウォーター(ヒーター)ホースからの水漏れ

車を動かす前に日常点検を行うというのは運転者の守るべきルールですが、最近の車できちんとやっている人はあまり多く無いように思います。でもこれが製造から50年という古い車となると本当に運行前点検の重要性を感じます。
先日も動かそうした際、オイルと水、そして一通り下回りを覗いて見ると、ステアリングラックのゴム部分にクーラントらしきものが付いています。古い車に長い事乗っていると、このようなトラブルはいつもの事で、それがすぐに手当が必用か、もう少し後でも大丈夫かの判断が大事です。

 

漏れている量は多くは無いのでホースバンドの緩みかも?と思い、どこから出ているのかクーラントの漏れ先を探りにかかります。
まずは場所を突き止めないと対処のしようがありませんし、ホースの破れやガスケットの破損だとパーツの調達もしなければなりません。ライトで照らし見ていくと、クーラントはオイルパンにも付着していますので、この上に漏れの原因があるようです。

 

上からも良く見えるようにエアクリーナーボックスを外します。

 

 

場所がわかりました。ウォーターポンプからインマニに繋がるホースがこんなに変色していました。

 

 

かなり漏れていますが、この様子だとバンドの緩みでは無さそうです。ホースの劣化が原因だと思われますので、交換しないといけないでしょう。

 

 

このホースの交換は前にもやったことがあります。
実際の作業前に以前交換した際の写真を見返してみると、ホースの形や手順を思い出すことができます。作業写真は後のメンテナンスに役立ちますから、やはりこまめに撮っておくものです。
破れたホース部分は正面からですと見えにくいのですが、デスビのキャップを外して作業をすると少しやり易かったと記憶しています。

 

 

ここに使われるホースはこのようにL字型の短いもの(約20センチ)。ゴムだから若干誤差はあると思いますが外径22~23ミリ、内径15~16mm程度のゴムホースです。純正品は部販から出ないと思われますが、専門ショップならば比較的簡単に入手できるパーツです。またこの形なら他車品や汎用品から流用も可能ではないでしょうか。

 

ウォーターポンプからインマニ付近にこのような形で付けられています。完全なL字型ではなく、ストレート部分がちょっとうねっているようなホースです。

 

先のL字ホースを交換するのであれば、今回はまだ漏れてはいないものの何れ劣化して漏れるであろう、ウォーターポンプからのもう一本の「長いホース」も交換しておきたくなります。これは純正ではありませんが代替品の専門ショップから買っておいたストック品で、同じく内径約16ミリ、長さ約120cmのホースとなります。

 

 

「長いホース」とはエンジンルームの前から後ろに走るこの矢印のホースです。
普段はエアクリーナーボックスの裏に付いていて、傷み具合が全くわからない位置にあります。今回はクーラントを抜いて交換を行わないといけませんから、傷みがあるようでしたらまとめて交換してしまった方が効率的です。

 

 

これも以前の作業の写真です。
ウォーターポンプからの「長いホース」はこのように室内まで入っていきます。

 

 

室内に入ったホースは矢印付近で90度曲がり、そしてヒーターユニットへと繋がっています。

 

この「長いホース」は既に製造廃止でメーカー供給はありません。現在専門ショップでは、他車の適合しそうなものを(数枚上の写真)探して対応してくれますが、以前相談した際は二本のホースを継いで対応してくれた時もありました。
これはその時の、使えない事もないと言われ買っておいたホースです。
今は数枚上の写真のように一本で使えるホースですが、曲がりの形的にはこの「二本組み合わせホース」の方が収まりが良いように見えます。両方がうまく曲がっているホースなんて、なかなか見つけるのも大変です。

 

あとヒーターホースの室内側での交換作業があるのであれば、いっその事ヒーターコックの交換も行った方が良いかもしれません。これも前の車の作業時の写真ですが、長年交換しないでおくとこのように緑青がふき出て、いずれ漏れに繋がる可能性もあります。前回はこのような状態だったので交換しましたが、このコックを外そうとした際に、ホースが固着して外れないので切断して取り外しています。

 

今回もコックが傷んでいて、ホースを切断して外さなければならない場合、黄色矢印の2個所のホースも必用になってきます。
ゴムホースは長期保管をしておくと固くなってしまうので、たくさんストックしておくのもどうかと思い、あまり多くストックをしていません。でもその間に製造廃止が進んだりしますから、ゴム部品の管理は難しいところです。今回もいくつか買い足さないといけないので、作業開始まで時間が掛かってしまいそうです。

 

 

こういった金属製はストックしても劣化しないので安心です。これはまだ新品で入手出来るはずですので、交換できるうちに対処しておいた方が良いかと思います。
パーツが揃ったら交換の作業に取り掛かろうかと思います。<2021年1月>


傷んだヒーターホースの交換