クラッチマスターシリンダーの加工

クラッチに違和感を感じたので、シリンダーの交換をすることにしたのですが、純正品が入手できないのでリプロを使う事にしました。でも入手したクラッチマスターシリンダーはロッドが短く、延長加工して使わないといけないものでした。

 

そこで延長加工したのがこちらです。シリンダー側のプッシュロッドを短く切り、M8のピッチ1.25の高ナットで繋ぎ、M8のピッチ1.25の長めのボルトの頭部分を切断し高ナットに入れJBウエルドで固定しています。

 

前の車でも同じことをやった事があり、その時に装着し調整して思ったのが、クレビスの調整範囲を出来るだけ多く取るためネジ切り部分を長くする事と、クレビスをセットしてからロッドを回しやすくするためレンチを掛け易くする事でした。
ロッドとして必要なスペックは、クレビスの調整部分で25mm程度、ロッドの可動部分で30mm程度必要です。

 


手順としては、シリンダー側のプッシュロッドのシリンダー側ロッドにダイスで溝を切り深くします。シリンダーに入る部分のストローク分を良く確認してから切らないといけません。その後先端部分を切断します。
その際注意すべき事は、ネジ部分を切断する際はあらかじめネジ部にナットを入れておかないとネジ山が潰れ修復出来ません。ダイスやナットを入れてから切断し、潰れたネジ部をダイスやナットを戻す事により修復します。

 

高ナットの先に入れるボルトのネジ部分は、ボルトを切断して作りました。これはスタッドボルトを使う等、他にも方法はあると思います。
切ったロッドを高ナットを使い接続したら出来上がりです。クレビスの調整部分をできるだけ確保する事に注意して、ゆっくりと作業した方が良いと思います。

 

ボルトやロッドの切断は何が良いか、これも試しながらやってみました。奇麗に切れるのはディスクグラインダーでしょうか。でもしっかり固定して作業しないと余計な部分を切ってしまいます。

 

これも試しに使ってみました。ボルトクリッパーと呼ぶものらしいのですが太めのボルトも一発で切れます。ただM8ボルトの切断だとかなり大きいものが必要で、今回使ったものもこれで60センチあります。少々力も必要ですがM8ボルトが一発で切れたのには驚きました。切断面が潰れて切れるような恰好ですので切った後修正が必要になります。

 

 

今回は以前加工した時の失敗を思い出し加工しています。前回はクレビスに直接高ナットを付けて延長したところ、車にセットしてからの調整時に、ロッドが回しにくく駄目でした。本来ならばレンチを掛けてロッドを回す部分までダイスで切ってしまい、ロッド部分を手で回さなくてはならず細くて回しにくくなってしまいました。
今回はクレビスはそのままの形で使い、ロッド接合部の高ナットを回して調整するようにしました。

 

 

最後にロッド調整後のサイズを確認します。
これが一番長くした状態です。SAMの方がちょっと長い。

 

 

これが一番短くした状態。この時もSAMの方が少し長い。黄色矢印・高ナット部分の接合部のバランスを5㎜程度間違えたかもしれません。クラッチペダルの調整に影響がないことを祈り、次回は車体に装着してみたいと思います。<2020年12月>