クラッチマスターシリンダーを見ておく

現在装着されているクラッチマスターシリンダーです。
432はクラッチマスターの配管がエアクリーナーボックスと干渉するのを避けるため、L字型をしたシリンダーが装着されています。L字型のシリンダーは配管出口が中央にあるためパイプがエアクリーナーボックスから離れて接続されます。


 

過去にはL字のシリンダーが入手できないため、タンクが中央にあるナブコシリンダー(逆T字型・サイズ5/8)を装着した時がありました。同じ容量、取り付け部のサイズも同じですから装着は出来るのですが、配管取り付け部が異なる関係で配管を曲げなければなりません。するとエアクリーナーボックスと配管がこのように近くなってしまいます。

 

本来の間隔はこれだけあります。
間隔が狭くなる事で大きな問題は無いのですが、強いて挙げるとすれば見た目の問題と、この付近を触るときに狭くなる事位でしょうか。
ですから逆T字のシリンダーを使う事自体は特に問題は無いと思われます。(後で取り上げるロッドの問題はありますが)

 

T字型とL字型のシリンダーサイズを比較。
同じ長さかと思っていたら、測ってみると少しだけL字の方が短い事がわかりました。こういった部分のサイズの違いもあり、エアクリーナーボックスとのすき間が違って見えるようです。

 

 

戻りまして、現在の車に付いているシリンダーですが、近頃クラッチを踏み込むとちょっと音が出るようになってきたので、そろそろ交換かリペアを考えなければならない時期がきているように思うのです。でも交換したくてもいつものように新品パーツは廃止でリペアキットも入手できません。仕方がないので他車用から使えそうなアッセンブリーパーツを探してみることにしました。

 

 

今回はL字型に拘って探してみました。そして見つけたのがブルーバード用として売っている形状が似ていた社外品の5/8シリンダーです。
以前ならば社外品(リプロ)はなるべく使わず純正品と思っていたのですが、純正品は製造廃止ばかりですし、買えたとしても価格が高くなっているので、場所にもよりますが、機能的に問題がなければリプロでも良いかと最近は柔軟に考えるようにしています。
ただ問題が無い事を確認する為には一度使ってみないといけません。

 

この「SAM」というロゴのメーカーは「三協」という日本の自動車部品製造会社のようです。結構古くからあるメーカーさんのようですがニッサン系列では無いようなのでパーツを購入する事は今までありませんでした。

 

手元に届いたシリンダーを見ると、パイプの出口や取り付け部の寸法も一緒なので、加工無しで装着することは可能かと思われます。手に取って各部を見ると、よく言えばシンプルな造り、ちょっと気になったのがナブコと比べると軽い事です。シリンダーの径は変わらないのですから、この軽さは材質の違いなのでしょうか?

 

こうして見比べると見慣れたNABCOの刻印の入った純正シリンダーがやはり良く見えてしまいます。
でもサム・シリンダーの形状もオリジナルと同じだし、キャップもオリジナルっぽい白。近くから見ないと純正同形状をしていますので分からないでしょう。機能的にはロッドの問題さえ解決できれば使えそうな気がします。

 

 

その問題のロッドです。このようにプッシュロッドの長さが10ミリくらい純正より短いのです。でも他車種用として売っていたものですから、それは仕方ありません。

 

付属のクレビスの比較。
上がSAMシリンダーの付属クレビスで、下が純正ナブコのクレビス。
ここでも純正の方がちょっと長いので、おそらく15mmくらいSAMシリンダーのロッドは短くなると思われます。
ピンの取り付け穴は純正8mm・SAM8mmで同じ。

 

前に逆T字ナブコに変えた時も、同じ事があってロッドを延長加工して対処しました。
この時は写真の日産純正ナブコを流用したのですが、ロッド長が少し足りず延長しました。今回もこの時と同じような事をやらないといけないようです。

 

 

その時の写真です。逆T字ナブコはロッドが短かかったので、当初装着した際はこのようにクレビスの端ギリギリまで伸ばしペダル調整をしていました。本当はもうちょっと長くしたいところだったのですが足りません。
この「ギリ」状態で乗っても使えなくは無いといったところでしたが、若干長さが足りなかったのでクラッチの切れが良くないような感じがありました。

 

 

そこで高ナットで延長加工を行い、ペダル調整が可能になった時のプッシュロッドがこれです。
ペダル調整を余裕をもって行うにはやはり適切なロッドの長さが必要になるかと思います。
この時はクレビス部分で15mm長く加工しましたが、ちょっと問題があったので、今回はロッド部分で延長加工して使いたいと思っています。

 

初期車両のペダル調整手順や細かな数値です。マニュアルの基本的な数値はこちらです。ロッドが短いとこの数値に合わせることが出来ません。<2020年12月>