シートを交換する(ブリッド)

S30は50年も前の車ですからシートの座り心地は実際のところあまりよくありません。
純正シートの雰囲気は良いのですが、長時間座るとなるとシートメーカーのシートにはかないません。
今座っているシートが少々傷んでいる事もあり今回は運転席のみブリッドを入れてみる事にしました。

 

シートレールはメーカ―からS30前期用が入手できます。<N147 MOタイプ>運転席用。

 

シートは今入手できる後付けシートで一番幅のないものを選びました。ブリッド DIGO3-LIGHT というタイプです。リクライニングはレバー式。私が調べた限りではレカロシートにはこれだけ細身のシートは無かったと思います。
尚、ブリッドシートはすべて車検適合ということで安心して装着することができます。 

 

 

純正シートはボルト四本を外すだけで簡単に外れるのですが、狭い車庫内で傷を付けないよう抱えて出すのが大変です。

 

 

シートレールを置いて確認します。
シートメーカー純正のレールですからネジ位置もピッタリと合います。

 

 

シートにレールを取り付け室内に入れます。ブリッドシートは純正より重いため腰がやられてしまいました。重さはその分しっかりとした造りであるという事なのでしょう。初めて座った感触は座面に張りがあって良い感じ!でした。


長く使っていると沈み込むような純正シートの座面は、写真でわかる通りゴムバンドで支えられているだけで、これが伸びてしまうと中央部が沈むようになってしまうのです。特に経年劣化でゴムとスポンジがヘタってくると、左右から骨盤が締め付けられる嫌な感じでとても疲れるのです。

 

それを改善するためか、後期は全面スプリングに変更されています。写真は改善された座面裏側。こちらの方が沈みこまず良いという事。初期のベルトに拘りがなければ座面はこちらを使った方がよいかもしれません。

 

 

ブリッドシートと純正シートのサイズ感の比較。
細身で背もたれにベルトの穴が無いデザインですから後ろから見てもあまり違和感なく収まっています。「BRIDE」のロゴが目立ちすぎでしょうか。

 

 

思っていたのとちょっと違っていたのは着座位置で、結構高くなってしまいました。純正と比較すると座面に張りのある分厚みがあるのでしょう。これにより足がステアリグに当たり回しにくくなってしまいました。
純正の沈む座面は敢えて着座位置を下げるため、沈み込ませるものであったのかと気付かされます。


既にしっかりと固定しているので、多少座面が高いからとこれを外すことはしません。
この車両にはステアリングにチルト機構など当然ありませんから、これについては妥協するしかありません。
それでも張りのある座面やほどほどのホールド感で座り心地に関してはかなり良くなっています。

 

 

幅の狭いシートなので、ドア側のスペースも結構取れています。

 

 

センターコンソール側。こちらの余裕はあまり無いのですが、コンソールやサイドブレーキレバーに当たることなくスライドができます。なるべく細身のシートで内装に干渉しないものを選択したいという方にはピッタリだと思います。
あと今回は他にスパルコ製のコンパクトシート、R100も合いそうだと思い少し調べてみたのですが、どうやら競技専用で車検適合では無いようなので今回は見送りました。寸法も小さく安価でしたのでちょっと気になる存在でした。

 

レールとシートの固定ボルトは付属していましたが、レールとボディのボルト(ワッシャーやナットも)は付属してないので別に調達する必要があります。

 

シートレールを固定するボルトは純正シートレールと同じ太さ・ピッチの高強度M8の細目ボルトを使っています。

 

取り外した純正シート。
表皮も少々傷んでいますのでリペアしなくてはいけない状態です。
取り敢えずしばらく保管しておきます。

 

座り心地の悪い理由がなんとなくわかりました。矢印付近のスポンジは切れてしまい更に下に落ち込むようになっています。やはり座面全体のクッション材のリペアが必要です。

 

前に所有していたZでは同じ構造の初期型シートに職人さんの手で横のゴムを追加してもらいました。
最初からこの様な感じで作ってくれたら良かったと思うのですが、この車はコストをあまりかけられないといった事情もあったのでしょうから仕方ありません。

 

背もたれと座面を切り離しておくとコンパクトになります。リペアするまでしばらくこの状態で保管しておきます。

<実施:2020年9月>

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