オイル交換とエレメントケースについて

エンジンオイルの交換時期がやってきました。私が行う最初の交換ですからオイルエレメントも交換してサイクルのリセットをしておく事にします。
車体下から覗いてみたのですが、久しぶりの交換だったのでエレメントの位置を忘れていました。
今見える範囲には無く、黄色矢印方向の位置にエレメントが付いているのだと思い出します。

 

 

どうやらエレメントの交換となると、アンダーカバーは外して作業なければいけなかったようです。前の車は汎用カートリッジ式に交換していたので、フィルター用カップレンチで簡単にやっていたので記憶が薄れてしまってます。
純正エレメント交換となりますと、最後に行ったのは更に前ですから、20年以上やっていないと思います。完全に手順を忘れてしまいました。覚えていたのはリテーナーが大切だという事と、廃油で汚れたという記憶です。

 

 

アンダーカバーを取ると、エレメントのケースがボディ下からよく見えるようになります。これならば良く見えて作業もしやすいでしょう。
ケースの頭に付いているボルトサイズは17ミリのレンチでした。外す際はケースの中にオイルが結構残っているので、必ずオイルを受ける準備をしてから緩めます。

 

こんなに容量の大きなものは必要ありませんが、メンバーのあたりを伝って下に垂れてくるので、受ける面積の大きいものの方が安心です。

 

 

メンバーとラックの間からレンチは入ります。

 

エレメントケースが外れました。
中を確認するとリテーナーやクリップが確認できます。この時エレメント側についているもう一枚のリレーナーを回収しておかなければなりません。
リテーナーは汚れたオイルエレメントと一体化しているので、S20に詳しくない工場やショップの場合、一緒に捨てられてしまう事がとても多いのです。

 

S20純正エレメントのリテーナーはとても重要で、無いとフィルター機能が働きません。間違って捨ててしまわぬよう注意が必要なところです。
逆にいうと一緒に捨てられ易く設計されている事自体も悪いと言えるのでしょうが、それはこのエンジン独自のもので、マニュアルにも記載されている事ですから、作業時に確認するしかありません。予防策として、S20を理解しているお店以外でオイル交換をする際は、念のため一言告げて確認しておく事が大切です。

 

このリテーナーは専門店で復刻品が販売されていますが、もしかしたら器用な人なら作れるかもしれません。
厚み0.9mm程度の鉄板で直径43ミリ、真ん中の段までは高さが6mm、頂上までの高さは9mm。中心の穴の直径(内径)は16.5mmで中に入る軸の径と同じ大きさで作られています。リテーナーは写真のクリップで軸に固定するのですが、写真のように開き加減が軸の直径にぴたりと合うように作られています。


純正エレメントの組付けが面倒なのはカートリッジ式に比べ、部品が多い事でしょう。
外すときには油まみれですから、まずきれいに掃除しなければいけません。そしてこれ等を組み付けていくのですからちょっと手間が掛かります。

 

 

純正エレメント一式の組付け方は、

①新品エレメントに付属するゴムパッキン(小)を軸に入れます。
②ケースの穴にその軸を入れます

 

①の補足
ゴムパッキン(小)を軸にセットですが、パッキンには向きがあるので、間違えないようこの向きに入れます。これでケースにピッタリ密着します。

 

 

次はケースの内部で軸にセットするものです。
③スプリング
④リテーナー
⑤固定用のクリップの順番に組み込みます。
少しリテーナーを押し込み、リングピンを軸の溝にはめ込むように入れます。これでリテーナーは下側で固定されるようになります。

 

⑥新品のエレメントを軸に入れます。
写真でもわかるようにクリップはエレメントの内部の空洞部分のスペースに収まるように設計されています。

 

⑦最後に上側のリテーナーをセットしてエンジンに組みます。上側リテーナーの向きはこうですね。

 

 

組み付ける際は黄色矢印のパッキンにオイルを少し塗って組付けます。尚、このパッキンはエレメントセットに新品が入っているので交換しておくことも忘れずに。

 

 

オイルドレンボルトのパッキンですが、以前から馴染みのある紙タイプ(写真)のものと、最近では銅ワッシャータイプも専門店からは販売されているようです。私の場合、この厚紙のようなパッキンを前の車の時から使い続けているので変更する気も無かったですし、純正だけに紙製で油漏れを起こしたことも無く、ストックもたくさんあったのでこれを使い続けようと思っていました。

 

でも今回ドレンを外すと思いもしない状況になってしまいます。
車から外したドレンボルトの形が今まで使っていたS20用ドレンボルト(右の背の低いボルト)と違っています。
ツバ部分の直径は同じなのですが、外したボルトが18mmのピッチ1.5で少し細いのです。
なぜかと思いパーツリストで確認してみると、オイルパン自体も二種類あるようで、もしかしたらこれは違う品番のオイルパンに合うタイプなのかもしれません。詳しく調べようにも切り替わりの年度等詳細がわからないので、これは付いていたものを再使用するしかないようです。

 

 

パーツリストを見るとドレンボルトも2種類ありますから、このタイプは太いドレンとは違う部品という事で良いのでしょうか。
前の車用の紙のパッキンですとボルト径と合っていないので、このドレンボルト用ではないのでしょう。
ふと思い出したのは、昔日産にドレンのパッキンを注文した際、径が細くて潰れるタイプの銅タイプのワッシャーがS20用として出てきたことがありました。
その時の車には合わず使えなかったのですが、もしかしたらこれに合うものだったのでしょうか。
でも今回は持ち合わせが無い事もあり、仕方がないので紙のパッキンをずれないよう使ってみる事にします。

 

エレメントセット
エレメント本体とゴムパッキン大小がセットになったもの。製造廃止になった時期があったようですが復活生産され今でも入手できます。

 

エレメントを一個使ったので後から補充のため買ってみたところ、現在のパッケージは日産グループのものに変わっていました。最新のパッケージではないかもしれませんが、このパーツも継続して生産してくれているようです。
文中でもふれていますが、エレメントにはゴムの大小パッキンが一つずつ付属しています。

 

 

いつも感じるオイル交換時の不安。
オイルは家にある一番大きなボウルを使って受けているのですが、S20はオイル量が多い事もありこの様に一杯になってしまい、少しでも揺れるとこぼれてしまいそうです。
受けをもっと大きなものにすれば良いのでしょうがこのサイズが扱いやすいのでいつもこれを使ってしまいます。
これをオイル廃棄ボックス、4.5ℓのもの二つに分けて廃棄する時がまた危ないのです。オイル専用の大きな受けを買えば解決するのでしょうけれども。<2021年3月>

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