フェンダーミラーを補修

暖機運転中に暇なのでいろいろ見ていたら、フェンダーミラーのガラス面が汚れていることに気付きます。ウエスでガラス面を撫でたら、なんとミラーガラス部分がポロっと外れて落ちてしまいました。
どうやらガラスを押さえている樹脂のリングが劣化していたようです。

 

ミラー本体も見ての通り、塗装して補修が必要な状態でした。前から気になっていた部分でもあったので、外して全体的なリペアをすることにします。

 

 

ミラーを押さえるリングとは、ミラーが付いている砲弾部の渕に付く矢印部分の黒い樹脂リングで、丸い鏡の板が外れるのを防ぐパーツです。
現在補修しようとしているミラーは、おそらく新車時からのもので50年位経っていると思われます。過去にペイント補修されたように見えますが、ガラス面を押したりすると簡単に外れてしまう状態という事は、経年劣化でこの樹脂リングが痩せてしまったという事なのでしょう。こうなるとリングは交換するしか手はありません。

 

写真のミラーはストックしていた他車用(510ブル)の新品です。
本体の色が違うため、本体部分を黒くならなくてはなりません。新品の樹脂リングを触るとしっかりとしていて、張りも全く違う事がわかります。

 

 

以前S30用のミラーを購入しようと思った時、Z用ミラーは既に製造廃止になっていたのですが、この510用ミラーはメーカーから入手可能でした。違いは地肌がシルバーで砲弾部分を支える脚の部分が短いというだけでした。色を塗って脚の部分を交換すれば使えるということで補修材料としてストックしていました。
でも今はリプロのZ用ミラーがありますので手間を掛けずに交換する事が可能です。メーカーが供給してくれない補修部品を出してくれるのはとても助かります。




でも今回は使用できるパーツが手元にありますので、リプロは購入せず色違いのストックを使います。持っているパーツも使える時に出して使わないとストックしている意味がありません。
シルバーのミラーを黒く塗り、組み付ける準備をしています。

 

 

脚の部分は長さが違うので、外したZ用から移植して使わないといけません。古いミラーの脚部分だけ外し、化粧直しを行った上で新品の510用と組み合わせます。

 

 

脚の部分の違い。
大まかにサイズをメモしておきます。(写真は510用)
この写真に記載はしていませんが、脚の部分(7cmと記載した)の裏側は6cmでした。

 

 

Z用のミラー。
脚の部分は85mmくらい。
(※ミラー部分を外しています)


裏返して測った脚部分。
510用は70mm&60mm程度。Z用は85mmと75mm程度。脚の部分の長さで15mmの違いがあるようです。 

 

 

鏡面の直径は10cm程度。(510用・Z用同じ)

 

 

流用作業に戻ります。
塗装はソフト99のつや消し黒で塗っています。一緒に510用の短い足のものも黒く塗っています。
この時ネジ部分の美しさもあり、試しに一度510用を黒くした上で使ってみようかとも思ったのですが、どうせ脚の長いものに付け替えたくなるのは見えていますので、思い止まり古いZ用を付ける事にしました。

 

パーツを分解していたら新旧パーツにいくつか微妙な違いがある事に気付きます。
台座の樹脂パーツの形が510用は左右共通なのですが、S30用にはLとRが刻まれています。でもLとRの違いがどこにあるのかよくわかりませんでした。
新旧で形の違い(黄色矢印部分)はこの写真で見てわかるように、古い方のV部分が尖っています。後でミラーをセットして試してみたのですが、どちらを使ってもミラーは載ります。

 

S30用の台座。LとRが刻まれる部分。

 

 

あとからよく違いを探してみたらこの部分に違いがありました。フェンダーの外側になる部分が0.5mm~1mm位でしょうか?厚く作られています。フェンダー部分の微妙な傾きをこの台座で調整する為でしょう。
左右での違いがきちんとあるので、刻印を確かめて使用しないといけないという事に訂正しておきます。
510用は装着してしまったのでこの違いがあるのかどうかはわかりません。もしかしたら510はフェンダーの傾きを調整する必要が無く、オリジナルで平たい台座なのかも。

 

<後日追加>
台座の違いに気付き、アップで撮ってみた写真です。
やはりフェンダーに微妙な傾きがあるのでしょう。端の部分が少し浮いていますので、台座はZ用を使わないとピッタリ合わないようです。でも知らなければこの状態で使い続けたと思うので、510用も使えなくは無いというところでしょうか。

 

 

砲弾部分の内部の脚を固定するボルトです。510用には左右でこのような違いがありました。メッキが違います。こちらはシルバー。

 

 

もう一方はゴールド。製造時に左右をわかり易くする為でしょうか?
リヤのブレーキシリンダーも、このメッキの色違いで左右を分けていたと思います。
ここでもそれと同じことをやっているのでしょうか。

 

 

あと510は砲弾内部に入っている、鏡面部の可動部分を受ける樹脂パーツの色が違います。
Zは黒ですが、510用は白です。どうしてこんな部分の色を変更するのか当初不思議に思いました。

 

 

でも色違いの理由は、組み付けてみてやっと理解できました。
樹脂のパーツは少し外側から見えるのです。シルバーの肌に黒い樹脂だと目立ってしまうからでした。黒いミラーに白い樹脂パーツをセットしてみるとよくわかります。

 

あとZ用には、ミラー部を固定する長いビスに樹脂の保護パーツが入っていましたが、510用には付いていませんでした。
コストダウンで省かれてしまったのでしょうか。下に転がっているリングはそれをまねて薄い樹脂を切ったもの。でもあまりに薄くて付けてみたものの使い物になりません。

 

確認のため、以前の車を分解した際の写真を確認したところ、樹脂のリングが装着されていました。510用では省かれたパーツなのかもしれません。

 

 

この部分には大きな違いは無いように見えます。
新品パーツはきれいで良いですね。同じ形状でしたので新しいものを使う事にします。

 

このプレートにも左右があるようで、穴の中に黒く見える「受け」が入っている方を使うようです。写真の場合だとよく見ると穴の下に「R」が見えるので、そちら側に使うと良いのでしょう。

 

 

こちらも以前の写真です。樹脂台座を裏側で固定する金属プレートの形は変わりないようです。

 

 

ミラーの樹脂台座の裏には、固定プレートの穴に入る棒状の突起物があるのですが、これが良く折れてしまいます。
今回もミラーを外したら片側は折れていて、接着剤で補修しておきました。でもこれでは強度的に持つかどうか不安です。
またすぐに折れては困りますし、この時点では樹脂台座の形の違いに気付いていなかった事もあり、今回は新品のブルーバード用をつけています。

 

リペアしたフェンダーミラー。一番右に(矢印)見えるリングが鏡面を押さえる樹脂リング。これが痩せてしまい今回の補修へと繋がりました。

 

 

リペア終了という事で車体に装着。
結局ストックしていた510用新品を黒く塗り、「Zの脚」と「樹脂の黒い受け皿」の二つを移植し、取り付けたことになります。ミラー部分が新品になり見た目も良くなりましたが、それ以上に運転席から後ろがきれいに見えるようになったのは良い事です。

 

装着する際の注意ですが、矢印の8mmのナットを強く締めこむと脚内部の取り付け部を壊してしまう事もあるようです。
振動でぶれず、スプリングが適度に効いて可動できるように調整し締めこまないといけません。

 

強く締めこむと、矢印の部分が破損してロッドが取れてしまうようです。この部分は脚と一体になっていますから壊れると厄介です。

 

このフェンダーミラーは駐車中に人が横を通った際にバッグなとで擦れたり、引っかかって曲がったりする事もあるでしょう。今回塗装は缶スプレーで行いましたので、擦れたりするとすぐに下地が出てしまうかもしれません。でもそれは仕方無い事ですから、マメにメンテナンスを行いこれを使っていきたいと思います。<2021年1月>

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