初期型のオリジナルキーのメモ

この時代の日産のキーは同じような形でも溝の切り方などを工夫してたくさんのパターンを作っていたようです。
30Zの初期車のキーはこのタイプのキーが使われていたと思われます。(ドアキーは溝の位置に違いがあると思う)
写真はキー番号等を加工していますが、エンジンキー(写真右)とドアキー(左)はこのように別になっていて山は片側のみ刻まれるものが基本形です。

 

 

裏側も同様に溝はエンジンが2本、ドア用は1本です。刻まれる山は片側のみで、私のキーを見ますと4つ~5つ程度刻まれているように見えました。他の方のHPを参考にさせてもらうと、どうやら5つの山が正解のようです。
現在このタイプのブランクキーはメーカーにも無いので、市販の複製キーで作るしかありません。
以前旧車のイベント会場で見かけた鍵専門業者さんのお店では、エンジン用キーはNISSANが刻まれたブランクキーで複製する事が出来ましたが、ドアキーは溝の位置に違いがあって作ることは出来ませんでした。

 

S30Zのキーは同じ初期ボディ車でも、キーの持ち手部分のデザインは同じで溝の位置が違う事がありますので注意が必要です。実際にS30Zの生産開始直後の車は、写真の赤い部分に溝が切られていました。山のパターンが無くなると溝の位置を別に切るなどして対処していたのだと思います。
このように時期により微妙に形が違うので、オークション等でブランクキーを探す時は、所持しているキーの形と溝の位置をよく見比べながら探す事が必要です。

 

最初期~の生産車のキーの溝です。
一つ前の写真のキーとは溝の位置が違う事がわかります。(※山部分加工しています)
この溝の位置によって、この形のキーだけでも4パターン程度は存在するのではと思われます。

 

少しそれますが以前購入したリプロのキーシリンダーには、この初期の形のキーが付いていました。

 

キーのデザインは純正キーとほぼ一緒ですが、残念なことに「NISSAN」とは刻まれていないキーが付属しています。あとシリンダー側も実用には問題ないのですが、文字刻印が初期のものではありません。リプロだから仕方無い事です。

 

初期型のシリンダー部分。字体も違うけど「GARAGE」の部分がリプロでは「OFF」になる。<2020年11月>

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<追加>

調べてみるとキーのタイプには名称があるようです。
こちらは3000/7000シリーズという呼び名です。
※こちらの写真はダットサン・ロードスターパーツコムという海外のサイトから拝借しております。

 

4000/8000シリーズ。よく見ると溝の位置が微妙に違うのです。

 

 

6000/9000シリーズ。この品番が現在の私の車に適合するキー形状です。

 

 

ダットサンロードスターコムのカタログには、掲載されていなかったのがこのパターンのカット。
白い部分がカットされたブランクキーがありませんでした。以前乗っていた最初期のZはこのキーでしたので、このカットのキーも確かに存在します。品番を推測するとすれば「5000番台」とでもなるのでしょうか?

 

 

イグニッションキー
こちらに関しては国内の専門ショップで、現在でも作ってくれるところがあると思います。

 

 

6000/9000シリーズの実物の表側。

 

裏側。
ダットサン・ロードスターパーツコムでなんとか購入できた私の車に合うタイプのドアキー。
英語サイトなので少々難儀しましたが、発注から約一か月くらいで手元に届きました。

 

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