ボルトのピッチについて

車に使うボルトは基本的に純正パーツを入手した方が良いかと思いますが、部品番号を調べて日産部品に買いに行くのも大変だし、古い車だと出てこない事もあります。今回はそういった理由で自分で探そうという時のメモとなります。
自動車に使われるボルトは強度、太さ、ピッチが一般のボルトと違うので、入手するのに以外に苦労するのではないかと思います。


そういった場合に便利なのがこちらのサイトで ネジNo1コム 私も過去に何度がお世話になっています。とても種類が豊富で見ていて楽しいのですが、逆に種類が多すぎるので漠然と探すのでは苦労するくらいです。
あらかじめボルト形や強度、ピッチがわかっていれば求めるボルトも簡単に探すことが出来るでしょう。
(↑ネジNo1コムさんのボルトのトップページ画面を拝借しております)

 

 

お店に現物をもっていって同じものを探すのは簡単なのかもしれませんが、ボルトのピッチは少々わかりにくいのです。今度からは迷わないようここにメモしておきます。
まずはボルトピッチ1.5とか1.25、1.0という数値はどういう意味なのかですが、今回実際に測ってみたら納得できました。
この車(Z)から外し、使われているボルトですから、日本のメートル規格品(JIS)となると思います。

 

実際にボルトを測ってみると良くわかります。これは先のパックに入っていた軸が12ミリのボルトと同じサイズのものですが、1センチの間に8本の溝が刻まれています。これがピッチ1.25(mm)という事になるようです。
このボルトは軸が12mmのボルトで、Zにも足回りに多く使われている太さです。これが自動車以外の一般的な機械などに使われるM12のボルト(ホームセンターで一般的に売っている)ですとピッチが1.5(溝は6本+くらい)になります。細かい方が振動などで緩みにくくなるので、自動車には一般より細かい目のピッチである細目と呼ばれるボルトを使うようなのです。

 

同じような太さでもっと細かい目のボルトもあります。これは1センチに10本の溝があるのでピッチ1.0となります。Zではブレーキキャリパーのフレアナットの目がこのピッチです。(M10のピッチ1.0)
写真のボルトはエンジンを分解したときのボルトと記憶していますから、振動の発生源であるエンジンはこの様に細かなピッチのボルトが使われるという事なのでしょう。

 

自動車に使われる主なサイズのボルトを表にしてみました。
頭のサイズとはレンチを掛ける部分のサイズです。自動車のボルトにはここが「小型」と呼ばれる小さなものが使われるています。
先のM10ボルト、ピッチ1.0はこの表には出ていませんが、細目より更に細かいピッチも細目と呼ばれるようですし、細目ピッチというものが太さにより変わっていくあたりが、どうも私の中でピッチをわかりにくくしているのかと思います。


当然ボルトの軸の太さが細くなると、よりピッチも細かくなっていきますが、この細いボルトにも一般用として使われる並目と細目は存在するようです。

 

ピッチの他にも自動車用で注意すべきところはボルトの強度だと思います。強度区分は頭の部分に刻印がありますので、まだピッチよりはわかり易いかと思います。Zで使われる主なところですと7マークや8マークといったところでしょうか。

 

でも一部、特に強度を要するボルトだけは注意が必要です。上の写真の中央と左はブレーキキャリパーのボルトですが、純正で刻印の無いものや変わった記号のものは強度を要する部分で特別に作っているボルトだと思われます。左側の「B」はブレーキ用の意味なのでしょうか、純正部品のブレーキキャリパー用ボルトです。こういった部分はなるべく純正を使った方が無難です。他にはドライブシャフト等のジャーナル部分も特殊ボルトです。

 

最近はネットでもネジやボルトを購入する事が出来るようになったので楽になりました。
でもネット購入の場合は実際にボルトを入れてみてピッチを確かめる訳にはいきませんし、半ネジもネジ部の比率をよく見極めなければいけません。やはりあらかじめ調べておくことが大切です。

 

<最近触った部分のネジピッチ等>

Z 初期のマスターバックのクレビス取り付け部分。
M8のピッチ1.25でした。

 

スカイライン用マスターバック。これを初期のZ用に流用したいと思っています。
M10のピッチ1.25のクレビスが必要です。市販されているクレビスにはこれらの数値が記載されていないので、クレビスを単体で探すのは意外に難しいのです。
中期以降のS30用マスターバックは、この軸径のものが最初から装着されているのでそれを使うという手もあります。

 

この写真の中だけでも様々なピッチや強度のボルトが使われています。適切なボルトを選んで安全に動かすことが出来るよう維持していきたいと思います。<2020年11月>