
2024年秋、概ね半年ごとに交換しているオイル交換の時期になりました。
いつもの手順でオイルを入れ替えて、最後にドレンボルトの締まり具合確認したみたところ、何か具合が変です。回しても空転するだけです。

ライトを当て確認してみるとこんな状態になっています。パッキンが切れてしまいボルトが少し斜めに、オイルも少し漏れているという大変な状態です!
ドレンボルトは入れ始めから手で回しているので、斜めに入れたわけでも無いですし、トルクレンチを使っているからオーバートルクでも無いはずです。
でも現状はこうですから、何かやってしまったなと!と思い、この日はこれ以上触らず、取り合えずドレンボルトのネジ山の「ナメ」についての情報を調べ、実際の作業は後日対策道具が揃ってからにすることにしました。

数日後。
ドレンボルトが空転している事から、ネジ山が舐めてしまったと思われる際に必要と思える対策用品を揃えました。
おそらくオイルパン側ネジ山の修復になるのでしょうから、リコイルを入れて復活させる方向で用品を入手してみました。
・リコイル:18mmピッチ1.5mm用。
・ドリル:18.5mm(オイルパンの穴拡大用)、ドリル本体。
・ボルト穴修正用タップ:18mm、ピッチ1.5mm(一度現在のネジ山修復)+タップハンドル。
・新しいドレンボルト。

リコイルするためには最低この程度の道具等も必要になりますが、それ以上に技術が大事かもしれません。うまくできるか不安だらけです。
いよいよ問題のドレンを外します。パッキンはこんな感じで千切れている状態でした。
パッキンにはオイルを塗って回したはずですが、厳密にはS20エンジン用ではありません。もしかしたら最後の確認の一締めあたりで切れてしまったのでしょうか。
多くのS20エンジンですと、違うドレンボルトやパッキンを使うので、こうはならないのでしょうが、私のエンジンのドレンプラグはうまく作業をしないとこうなる恐れがあるのかもしれません。

オイルを抜いているところ。
モリブデンが入っているのでこんな色ですが、交換したばかりの新しいモノですから、オイル缶に戻して再使用します。

念のため、ごみを取り除くべく、茶こしでろ過しながらオイル缶に戻しています。
写真はオイルを通し終えた茶こしですが、目立つゴミらしきものはありませんでした。

オイルを抜き終えたオイルパンの穴に、まずは通常サイズのタップを入れ、斜めになってしまったボルト穴を標準ピッチできれいに揃えていこうと思います。
これだけ太いタップはホームセンターでは売っていないので、いつもの「太郎さん」から購入させてもらいました。

18mm、ピッチ1.5のタップ。
これを入れてみたところ、ネジ山に乱れがあったのか、少しだけ引っ掛かりがあったものの、案外あっさりと中まで通ってくれました。そんなに傷んでいるようではありませんでした。

タップ後、とりあえずやってみるか、という感じで大野ゴム製の新品のドレンボルト+パッキンを使って、ドレン穴にボルトを慎重に回し入れたところ、まっすぐ入りますし、うまい事ボルトも効きます。
規定トルクまで締めても大丈夫です。どうやらリコイルはせずとも、この状態でドレンボルトは使えるようです。
タップと新品ボルトがよかったのでしょうか?これで安心とまでは言えませんが、漏れも無いのでしばらく様子を見る事にします。

左から、トヨエース用のパッキンと大野ゴムから販売されている新品ドレンボルト、そして今まで使ってきたドレンボルト。
新しいほうがネジ山もしっかりしていそうだったので、今回は社外ボルトではあるものの、交換してこちらを使う事にしました。

大野ゴムから出ているボルト(左)はちょっと長いのですが、少し長いものの問題は無いようです。
今回のオイル漏れは私の作業手順が悪くパッキンが切れたのか、もしくはたまたまパッキンが千切れ易くなっていたのかはわかりません。パッキンが切れたことによりボルトが斜めになってしまったようなのですが、リコイルせずにリカバリ―ができたので良しとします。

一応準備したリコイルですが、またいつか使うことになるかもしれませんから保管しておくことにします。
因みにこのリコイルのセットは、コイルを回して入れるハンドルとリコイル(ばね)6個、専用タップがセットされたものです。
さらに付け加えますと、この18mmのリコイルを使うには18.5mmの(穴を広げる)ドリルも必要で、するとその18.5mmの太いドリルをセットする大きなドリル本体も必要になります。
リコイルする穴が大きいと準備する工具等も多くなり大変です。

試運転後、確かめてみたのですが緩みも漏れもありません。
新しいボルトがきれいです。

試運転中。
今回のオイルオイル交換はとても勉強になりました。今まで以上に基本的な事をしっかり確認しつつメンテナンスを行わなくてはなりません。
次回のオイル交換はより慎重に行っていこうと思います。<2024年11月>
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