
ファンやベルトが勢いよく回っています。最近の車は電動ファンになりベルトも使われなくなってきましたが、この車ではとても大切です。
夏場の暑い季節に渋滞にはまったりすると、ファンが回っていてもオーバーヒート寸前までいってしまうくらいですから、ベルトが切れでもしたら大変です。
そのファンベルトですが、私のところに来てから一度も交換した事がありませんし、前回いつ交換したのかもわかりません。

整備マニュアルを見たのですが、交換の時期が記載された部分を見つけることができませんでした。点検項目に「たわみ量は7~10mm」とだけ記載されています。
見たり触ったり、回っている状態を見ても、私では劣化の度合いがわかりませんので、こちらも使用状況のリセットをすべく、ここで交換しておくことにしました。

ベルトを交換するには、オルターネーターの固定部を上下二か所を緩め、オルタネーターをずらすとベルトが緩み交換できたはずです。
この時代のVベルトは、適合サイズさえきっちりとわかっていれば、パーツとしては高価なものでもありませんし、作業も難しくないので、傷んでしまう前に早めの交換をしておいた方が良いかと思います。

部品表の図。

部品番号。
日産の部品番号がわかっても、やはりパーツ販売店からは純正パーツとして入手が出来ません。(ピットワークの適合パーツですとどうだったか?)

オルタネーター周辺の図。
40番のアジャストアームに付いている45番のボルトと、37~35番を緩めればオルタネーターが動くようになり、ベルトが緩んで交換できるようになるはずです。

昔外した使用済みの保管品。
交換に適したベルトを選ぶため、まずは純正番号「21067-29902」が刻まれたベルトを見ておきます。

ちなみに写真の純正と思われるベルトはミツボシ製でした。
ベルトの大きさは断面図でいうと扇形の広い方が10.5mm、狭い方が6mm、厚みが8mmといったところでしょうか。
ベルトに合わせてひと回り、周囲の長さを測ってみたら、約84cmくらいです。ベルトメーカーで使われる「330サイズ」が合う事がわかりました。

日産から供給された時代。
使用済みですので今では観賞用としてしか使えない、多分四世代くらい前のシールとパック紙です。ベルト用ですからこの形ですが、他のパーツですとこのデザインの箱に入って日産から供給されていました。この時代のトリコロールの箱を今見ると、なんとも言えぬ味わいがあり良いものです。
私が最初にZを買った時には、既に他の箱のデザインに変わっていて、残念ながら間に合っていません。白と青の箱で買っていたように記憶しています。
これが流通していた時期は、1960年代?~1980年代頃でしょうか?

このようなラベルの時代もありました。
これも多分1990年ころではないでしょうか。このデザインのラベルが一番よくパーツを買っていた頃かもしれません。サンマルZの生産が終了してかなり時間が経っていたものの、製造廃止パーツも今と比較すれば少なく、比較的容易にパーツが入手できて良い時代でした。

そして現在。
上記パーツ番号での日産からの供給は途絶えてしまったので、ファンベルトメーカーからの製品で適当に合うものを探さないといけません。
長さは「330」前後のものを探せばよいことは分かっているのですが、直接ベルトメーカーの製品を買うとなると、形やそれ以外の寸法も微妙に違うので、適合する品番を探すのは大変です。

このように形も違えば、同じような形でもメーカーさんにより寸法も微妙に違います。
ベルト上幅10.5mm位、狭い方が6mm位、ベルト長さ(厚み)が8mm位のぴったり合うものを探すのは苦労します。

この写真に写っているベルトは、カタログでサイズを見て適当に買ってみたものばかりです。
純正サイズに近いベルトを選んでいますので、ピッタリではないものの、使えない訳ではないという感じです。円周部分が84センチ程度(33インチ)で、ベルト高さが8mm程度あるVベルトならそこそこ使えるという感じです。
各社、製品の記号のどこかに入る「330」というのは33インチを表していて、325は32.5インチのようです。その他の数字や記号が、微妙に違う形やベルトの幅や高さを表しているようです。

工業用ベルトですと、耐久性や使用環境の問題が出てくるのでしょうけれども、これらは自動車用ベルトなので、形が同じであれば使っても問題が無いように思えます。
なるべくなら、純正サイズに近いものを選びたいものです。

いろいろある中から、今回使ってみようかと思っているのはこちらです。
バンドーベルトの33インチ。このシリーズの説明には「バス、トラック用をはじめとするさまざまな補機駆動に使われています。」バス?トラック用?とあるのが少し気になりますが、サイズなどはほぼ一緒です。純正ベルトと言えども、出所はこういったメーカーさんなのでしょうから、サイズや形が合っていれば大丈夫でしょう。

細かくサイズを見ると、330サイズですから長さ(円周)はほぼ同じです。
幅が10mmで純正より0.5mm狭く、高さも7.5mmで純正より0.5mm低いものですが、ベルトの形もほぼ同じですので、今回はこの品番を使用してみる事にします。

ベルトの銘柄も決まったので、交換に取り掛かります。
ベルト交換の際はラジエターも横にありますし、なるべく邪魔なものは外して作業を行いたいものです。無理してエンジンルームの狭いところに手を入れていくと、工具で他の部分を壊す恐れがありますので、今回はこちらのエアクリーナーボックスは事前に外しておきました。

これでオルタネーター部分に、手が楽に入るようになりました。
12mmのソケットで二か所を緩め、今付いているベルトを外します。


上が今回使うベルトで、下が今まで使っていたベルトです。
今まで使っていたのものを確認してみたら、同じバンドーベルトでした。ちょっと短い325サイズが付いていたようです。今まではLMで今回のはMFと記号だらけでよく違いがわかりません。
