リプロのサイドフラッシャーランプ

前回ウインカー(ハザード)のリレーをメンテナンスする際、そのリレーの具合を確かめるため12Vのランプが必要になりました。
どうせなら実際のパーツを使ってみようと思い、以前買って保管していたリプロの「ランプ」を出してきて使ってみる事にしました。
せっかく出してきたのですから、リプロの仕上がり具合はどんなものか詳しく見ておくことにしてみます。
因みにパーツリストでは「サイドフラッシャーランプ」と呼ぶようですが、今回はわかり易く「ランプ」と呼んで進めます。

 

このフェンダーサイドに装着されるランプですが、純正新品がメーカーから入手できる時期に一度左右セットで購入していたのですが、それは前の車に乗っているときに使ってしまいました。
それから月日が経ち、純正新品は製造廃止になり、その後リプロ品が発売になったタイミングでこちらを入手。それから現在まで棚で眠っていました。
今まで箱から出す事すらせず、しっかり見た事が無かったので、今回は良い機会でもあるので分解などして細部を確認しておく事にします。

 

 

表面。
構造は純正と全く同じです。しっかりしています。

 

 

裏面。
こちらも作りに問題はありません。初期タイプのギボシ接続といい、使用には何の支障も無くポン付けできると思います。

 

 

中を開けてみると、電球までセットされていました。

 

 

古い純正ランプとの比較。
こちらは前の車に付いていたオリジナルランプです。見ての通りかなり傷んでしまっていたので、純正新品と交換して、この傷んだものは資料として保管していました。
前の車に付いていたものですので、おそらくは最初期用のランプだと思われます。
こちらと新品のリプロを見比べながら、もう少し掘り下げて見ていきます。

 

 

レンズの比較。
サイズや形は一緒です。左がリプロ、右が純正です。
ほぼ同じに見えますが、純正に拘りのある方ですとちょっと気になってしまう部分もありそうです。
並べて比較するとアンバーの色合いが違います。でもこの程度の色の差ですし、車に付けて比較対象が無ければあまり違和感はないような気がします。

 


もう一つ。このレンズ部分の刻印についてです。純正品も矢印部分に刻印が入るのですが・・
純正には「IKI5005」と「MADE IN JAPAN」と刻まれているのに対し、リプロは「BRIFF」「937-NS1304Z」が入っています。

 

純正品。
「IKI」は市光工業のマークという事でよいのでしょう。

 

リプロ品。
純正の「IKI・・」と同じ位置にこの文字が刻まれています。
でも小さな文字ですから、そんなに目立ちません。近くに寄り、刻印を探しに行かないと気付かないレベルでしょう。
レンズとしての光線拡散機能はしっかりしていますから、通常使用ですと問題は無いでしょう。

 

 

リプロの他の刻印。
このフラッシャーは右側と左側どちらも同じ形ですから、よく左右(というか上下)のレンズのつけ間違えが行われてしまいます。
これを防止するため、右左でのレンズの上下をわかり易く判別するための刻印があります。

 

 

レンズの大きさや、防水ゴムの形、大きさや高さははほぼ純正同様です。
ハーネスを覆うチューブは左側のリプロについているものが純正風ですね。右の純正についているコルゲートチューブは純正のビニールが傷んでしまい、補修のため付け替えたものです。

 

 

裏の作りもあまり変わりません。リプロは新しい分メッキが光って良い感じです。
強いて違いを挙げると、アース線の固定方法(若干構造が違うので位置が違う)とハーネスの防水ゴムカバーの造りでしょうか。
実際に車に取り付けたら見えない裏側ですから、このあたりはあまり気にしなくてもよい部分かもしれません。

 

 

純正ランプのアースの付き方

 

 

純正のハーネス部のゴム。
リプロはちょっと作りが違います。形状的には純正の方がしっかり防水してくれそうですが、こちらは50年以上経過してボロボロ。
これですとリプロのしっかりとしたゴムの方を付けたくなります。

 

 

純正の中に入っていた電球。
12Vの8W、東芝製です。
整備要領書の記載によると、このランプには12V-8Wを使うよう指示がありましたので、これが正解と思われます。
台座のサイズは15mmなので口金は「BA15S」規格、発光部分のガラスのサイズは18mmなので「G18」規格になるのでしょう。

 

 

リプロに入っていた新品の電球。
サイズは一緒です。良く見えないのですが、12V-7.5Wと記載されています。
微妙な違いですが、使用にはさほど問題はなさそうでこのまま使えそうです。気になるなら交換すればよいだけです。

リプロランプ(電球も12V-7.5Wの付属品)を発光させた動画があります。結構明るく光ります。
現在でも入手できるハザードリレー

 

 

純正ランプ本体の電球が入る部分。
長年の使用で内部は錆びてしまっています。
よく見ると刻印があります。「PIA69」という文字が見えます。1969年製造?それとも単なる69という記号でしょうか。「IKI 5004」も読めます。




新品のリプロはきれいです。電球が入る部分に入っているスプリングの動きもスムーズです。
刻印は一切ありません。

 

 

防水ゴム。
左側はリプロ。右側が純正。形はほぼ変わりません。純正には一部刻印が入っているようです。

 

 

防水ゴムの刻印。

 

 

リプロのゴム台座にも純正同様、中間部に切れ込みが入っています。
ここにランプ本体の金属ベース部分を入れ、挟み込んで固定する構造です。

 

 

ゴムの切れ込みにランプ本体を丁寧に入れていくと、このようにすっぽりとゴムに金属ランプが収まります。
刻印などは無いものの、機能的には全く問題のない作りです。

 

 

最後に今の車に付いているものを見てみます。
ボディ左側部分。

 

 

拡大してよく見たら先の保管品より刻印が増えている事に気付きます。
「IKI5005」の他に、リプロにあった「LH」と「RH」も刻まれています。純正には無いと思っていた上下を見分ける刻印です。
純正品も付け間違え防止のため途中で刻印が増やされたようです。

 

 

念のため最初期車から外して保管していたレンズを確認しましたが〇部分の刻印以外、他に文字や記号はありませんでした。

 

 

さらに後から出てきた資料で分かったことを補足記載しておきます。
どうやらこの車は一度サイドフラッシャーを交換していたようです。しかも写真の箱の時代ですから、かなり前のようです。
箱の中にはLRの刻印の無い使用済みレンズが保管されていましたから、少なくとも、初期型(~昭和45年製造)までは、レンズにLRの刻印の無いタイプが使われていたのではないかと推測されます。

 

 

今回リプロをじっくり見て。
純正とリプロの違いがいくつかありましたが、純正品は販売していませんし、このようなしっかりとしたリプロ製品ならば、ランプとしての使用であれば何の問題も無いと思われます。
こちらを購入した埼玉の専門ショップのカタログを先ほど確認したら、私が購入した時より価格は上がってしまったようです。リプロ製品が無くなったら入手価格は更に上がってしまうのでしょうから、情勢に合わせて価格を上げてでも作り続けて欲しいと思います。

 

 

最後にこのランプの向きについてです。
この写真の状態ですと、ボディ左側に装着するのが正解です。向きが合っていればレンズに刻印される文字(LHとRH)も合います。
レンズの「LH」の刻印も上側にきているはずです。空気抵抗を考えると、レンズの高さのある方を後ろ側にしたくなりますが、真横から見た際、レンズが垂直になるのが当初の形です。
偉そうにこのような事を記載している私ですが、空気抵抗が無い方が良いだろうと反対に付け、知り合いから指摘された前歴を持っています。
<2023年9月>

メンテナンスメモ⑦ メニューへ